船橋市の1型糖尿病治療について

船橋市の1型糖尿病治療

船橋市の1型糖尿病

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1型糖尿病の成因と分類

1型糖尿病とは、成因論的分類に用いられる用語であり、「主として自己免疫を基礎にした膵β細胞の破壊性病変によりインスリンの欠乏が生じて発症する糖尿病」と定義されている。2)
1型糖尿病では、膵β細胞の破壊が進行して、図1の病態・病期では「生存にインスリンが必要」な「インスリン依存状態」に位置する症例が多い。しかし、膵β細胞の破壊進行が存在していても、インスリン依存状態にまでは至っていない症例や、糖代謝にいまだ異常を認めない症例も存在することが近年明らかとなった。したがって1999年以降、従来使用されていた「インスリン依存型糖尿病(Insulin dependent diabetes mellitus : IDDM)」という臨床病態に基づく病名から、現在の「1型糖尿病」という成因論に基づく病名に変更された。

個々の症例の分類は、「1型(インスリン依存状態)」、「2型(インスリン非依存状態)」のように成因と臨床病態の両面から理解するとよい。
1型糖尿病であっても、発症初期には食事療法と運動療法だけで良好な血糖コントロールが得られる場合(インスリン非依存状態)もある。
一方、2型糖尿病であっても、感染や清涼飲料水の多飲によりケトアシドーシスに陥り、救命のためにインスリンが必要な状態(インスリン依存状態)になることもある。

1型糖尿病における膵β細胞の破壊的病変の多くは自己免疫機序によるものと考えられ「自己免疫性」と分類されるが、自己免疫の存在が証明できない症例も存在することから、これを「特発性」として分類する。また発症様式から、急性型、劇症型、緩徐進行型の3型に分類する。急性型は数週間から数か月の経過で発症する従来から知られたタイプである。

劇症1型糖尿病

劇症1型糖尿病は、急性発症1型糖尿病の約20%をしめ、平均発症年齢は39歳、男女差はない。インスリン分泌能が急激に低下し、糖尿病ケトアシドーシス(DKA)で発症することが大きな特徴である。劇症1型糖尿病におけるケトアシドーシスの進行は急激であり、口渇、多飲、多尿など高血糖症状が出現してから平均4日以内にDKAに陥る。

また、劇症1型糖尿病では約70%の症例で先行感染症状(発熱、上気道炎症状、消化器症状)を認める。症状として確認されるのは全身倦怠感のみという場合もあり、軽症と判断され治療が遅れる場合がある。ケトアシドーシスを示唆する嘔吐・過換気を呈する患者では、特に注意が必要である。病歴から少しでも劇症1型糖尿病が疑われる場合には、検尿および簡易測定器による血糖検査が必須である。1日でも治療が遅れると不幸な転帰をたどるため、救急医、内科医、産婦人科医は、本症を常に念頭に置いて診療に当たる必要がある。

緩徐進行1型糖尿病

緩徐進行1型糖尿病(slowly progressive type 1 diabetesあるいはslowly progressive IDDM : SPIDDM)は、当初は2型糖尿病のような臨床像であるが、自己抗体(抗GAD抗体、IA-2抗体、ICA、インスリン自己抗体)が単独または複数持続陽性を示し、数年間でインスリン分泌能が徐々に低下しインスリン依存状態になっていく病型である。緩徐進行1型糖尿病の診断基準を表3に示す。緩徐1型糖尿病を早期に発見するためには、一見2型糖尿病に見える症例でも初診時には一度は抗GAD抗体を測定しておくことが重要である。6)
介入試験(Tokyo study)では、抗GAD抗体価10U/ml以上でインスリン分泌能が残存している症例では、インスリンの早期導入によってインスリン依存状態となるまでの時間を延長できることが示された。7)

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